こんにちは、ラディです!
本日は商業簿記です。今回からは固定資産について学びます。3〜4回かかる予定です。
学習日 時間
8月8日 1時間30分
使用した教材
テキスト 講義動画 問題集
学習内容
固定資産の種類 固定資産の割賦購入 圧縮記帳 資本的支出と収益的支出
固定資産の種類
おおまかに3つに区分。
有形固定資産
長期に渡り事業活動に使用される資産で具体的な形態を持つもの
例:土地・建物・車・備品など
無形固定資産
具体的な形態はないが、営業活動で長期に活用されるもの
例:特許権・ソフトウェアなど
固定資産の割賦(かっぷ)購入
割賦購入とは代金を月賦、年賦など複数回に分けて支払う形で購入すること。
いわゆるローンと同義。
通常は一括購入よりも利息分だけ高くなっていることが多い。
その金額の差が利息分であると認められる場合は、取得原価とは区別し、利息として処理を行う。
圧縮記帳
国庫補助金、工事負担金などで有形固定資産を取得した場合、国庫補助金などの相当する額を取得原価から控除する。
このことを圧縮記帳という。
圧縮記帳を行う意義は、有形固定資産の取得原価を下げることで、取得した期の税金を安くすることができること。
圧縮記帳をしていないと補助金や交付金を受け取った期に税負担が一度にかかるデメリットが発生する。
ただし圧縮記帳をした場合は、一時にまとめての税負担は無くなるが、圧縮記帳により有形固定資産の取得原価を下げているため、減価償却額はあわせて小さくなる。
減価償却額の減少は毎年の税負担を増加させることにつながる。
つまり圧縮記帳の効果は、支払うべき税金負担を単年ではなく複数年で平準化することである。
資本的支出と収益的支出
有形固定資産は経過とともに劣化していく。修繕や改良を行えば建物の維持あるいは耐用年数を延長させることができるが、その時の支出を資本的支出と収益的支出に分類できる。
資本的支出とは価値を高める支出、または耐用年数を延長させる支出のこと。
会計処理としては対象となった固定資産の取得原価に加算する処理(資産勘定)を行う。
収益的支出とは維持管理のための支出のこと。修繕費勘定(費用勘定)などで処理をする。
また資本的支出と収益的支出のどちらの性質も併せ持つケースもある。
その場合は、耐用年数の延長期間などの基準に基づき資本的支出と収益的支出に按分する。
例:元々耐用年数が10年ある建物の修繕・改良を行った結果、耐用年数が15年となり5年延長された場合は、延長された5年分は改良になるため資本的支出とみなし、増えなかった10年分は維持目的として収益的支出とする。
理解度自己評価
圧縮記帳は、初見で用語の意味がつかめないため身構えて聞いていたが会計処理自体はそこまで難しくなかった。意義を理解することの方が難しく、講義を何度か繰り返して視聴した。
資本的支出と収益的支出については3級でも学習済み。ただし資本的支出と収益的支出のどちらの要素もあるケースは初めて学習した。
感想
圧縮記帳の考え方が個人的には面白かったです。
講義の中では単純に補助金額分だけ固定資産の資産額を減額させる仕訳をするということがわかればいいとのことでしたが、現実にはなぜ圧縮記帳の処理をするかという意義がないと、わざわざやらないと思うんです。
複数年に分けての税負担の平準化は十分にメリットになります。
特定の年だけ税負担が重いというのは結構なストレスだと思うんですよね。
私は過去に納税の相談を受ける仕事をしていましたが、固定資産税を12回で平準化してほしいと要望される方は一定数いらっしゃいました。(ちなみに固定資産税は年間4期にわかれています。)
しかし平準化計画について、現在の税制では延滞金の発生・増加につながることや納期内納付にならず督促状が出てしまうことから基本的にはお断りしていました。
ただ合法的に税金の支払いを後回しにできるならば、後回しにした方が合理的です。税金を合理的に後回しにすることを税の繰延といいます。
現在の日本は物価が年あたり約2%程度インフレしていく世界になりましたので、現在の100円は1年後に98円くらいの価値になります。
この状況で税の繰延で複数年にわたって税額を平準化するのであれば、額面の数字よりも価値が下がることになります。
課税時期を合法的に遅らせることができるのであれば活用すべきです、全く悪いことではありません。
この税の繰延効果を活かす制度があります。
その制度は「iDeCo」です。
iDeCoは積み立てることでその全額を控除できるため、積み立てをしている間は節税になります。
運用益が非課税になるところもメリットですね。
しかし退職時に積み立てた金額の受け取り方によってまとめて課税になるケースがあります。
これが税の繰延になります。
20年間積み立てていたとして、1年目に積み立てた金額(仮に10万円とします)が20年後にいくらの価値になっているでしょうか。
年間インフレ2%ですとおそらく物価は1.5倍程度にはなっていますので、20年後の10万円は現在の7.5万円程度の価値になっていることでしょう。
税の繰延効果で税の支払いを後回しにすると、上記のような状況でお得に支払うことができるわけですね。
iDeCoは、60歳までお金を引き出せないというデメリットがのめるならば、税の繰延効果+運用益非課税の非常にお得な制度だと私は思っています。皆様にもオススメします。
・・・すみません、ちょっと話がずれてしまっていますね。iDeCoやNISAの話題は語り出せば長くなりがちです。
日常ではこの手の話題は出さないのですが、お金の話は控えめに言っても大好きなんですよね。
これからも感想で脱線してしまうこともあるかもしれません。というか多分脱線します。
脱線しますが、読んでいただく方のベネフィットはきちんと考えていきたいと思っていますのでご容赦ください。
それでは今日はここまでです!ではまた!
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