資産の守り方1選【将来に備え、小さく始めてみよう】

金融投資
本サイトで紹介の商品・サービス等のリンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

前回の記事「【危険】将来を預金だけで備えることの大きな落とし穴」の続きです。

今回は具体的に資産を守る方法を1つだけ紹介します。本来ならば資産を守る方法はいくつもあるはずです。例えば不動産を軸にした手法、あるいは金や暗号資産でしょうか。

しかし、上記内容の投資手法については私が単純に勉強不足かつ未経験のため、説明することができません。悪しからずご承知おき下さい。

今回ご紹介する方法は株式・投資信託を活用するプランです。この方法ならば預金のみで備えるよりも資産を守りやすいです。勝つことよりも負けないことを重視し、再現性が高い方法を選んでおりますので、ぜひ一度お読み下さい。

株式・投資信託の取り扱い

株式・投資信託(以降株式等)を選ぶ時点でリスクが高いじゃないか、完全に攻めてるじゃないかとご指摘を受けそうですね。株式等の特徴は全くそのとおりで、ハイリスク・ハイリターンです。元本割れを起こすことも日常茶飯事です。株は怖い。このことはずっと覚えておかなければならないことだと思います。

ただし、怖いから株式等はやらないという考え方もリスクの1つです。特に怖いという感情が株式等に対する知識不足を要因とするものならば尚更です。知識を持ったうえで株式等をやらない選択をすることと、怖いから株式等をやらないことは、その時点の結果は同じでも今後大きく差が出ることになります。

株式等はインフレに強い資産

株式等はインフレに強い資産と言われています。なぜならば物の価格が上がるときにはそれに伴って売り上げや費用、その差額となる利益が増加します。(現実にはここまで単純ではないと思いますが)

そのため、株価も上がる可能性も高まることになります。つまり株式等はインフレの動きに連動する資産であるため、インフレに強いのです。

商品選びの考え方

ここからは具体的な商品選びについて説明します。株式・投資信託運用をするためには証券口座の開設が必要になりますが、証券会社選びについては割愛します。SBI証券か楽天証券を選んでおけば間違い無いかと思います。私は楽天証券を使っています。

冒頭でも書きましたが今回のプランのコンセプトは「資産の守り方」です。守るためのキーワードは「手数料」と「分散」です。それぞれ説明していきます。

手数料について

金融商品を選ぶ際には手数料をよく確認しましょう。特に信託報酬と呼ばれている、商品保有中に毎日かかる費用をよく見てください。この手数料が高すぎると総じて運用成績が下がる傾向にあります。

相場感はどれだけ高くとも年間0.5%以内で選びましょう。理想は0.2%以下です。調べると信託報酬1%超えの金融商品も大量にありますが本当にひどい商品が溢れています。絶対に選ばないようにしましょう。私も過去に痛い目に遭っています、注意してくださいね。

4つの分散

株式等で資産を短期間で大きく増やそうと思うと集中投資となります。その際たるものは少数銘柄の個別株投資となりますが資産を守る手法としては適していません。理由は値動きの幅が大きすぎるため安定感も再現性もないからです。今回の目的は資産を守ることです。リスクの備え方の基本は分散です。リスクを分散することで安定した資産運用を目指します。これから紹介する4つの分散を意識しましょう。

業種分散

さまざまな業種の株式等を分散して持ちましょう。理由は同じ業種の会社の株を仮に分散して持っていても、似たような値動きとなるため値動きの幅が大きくなります。異なる業種の株式等を持っていれば特定の業種で大暴落があっても資産全体に及ぼすマイナス影響を緩和してくれます。

地域分散

さまざまな国、地域の株式等を分散して持ちましょう。理由は前項とほぼ同様です。国特有のリスクとしてはインフレや政治情勢が挙げられます。異なる国の株式等を持っていれば特定の国全体で大暴落があっても資産全体に及ぼすマイナス影響を緩和してくれます。

通貨分散

さまざまな通貨を分散して持ちましょう。これは現在の円安進行がわかりやすいと思います。過去の円高時期にドル資産の購入があれば、現在の資産の値動きをマイルドにしたことでしょう。購入商品は前項の地域分散での株式等で問題ありません。その国の通貨価値に株式の価値も連動します。

ちなみに外貨預金はお勧めしません。購入手数料、売却手数料が高くそもそもの商品そのものの魅力が薄いです。

時間分散

最後に時間を分散して購入しましょう。・・・サラッと書きましたがわかりにくいですよね。具体的には購入はあるタイミングで一括購入をしないということです。一括購入は高値を掴むリスクがあります。購入直後に大暴落となったらショックが大きいですよね。それが株式の世界に入った直後ならば尚更です。

購入タイミングを分散することで高値掴みのリスクを軽減することができます。またそれ以上に暴落した後の商品を購入するチャンスも生まれるため平均購入単価を下げることにもつながります。

暴落はコントロールできません。しかし暴落時に備えて資金を残しておくことで平均購入単価のコントロールはできます。暴落時にアクションができる選択肢があるというのは精神的な安定感が生まれ、資産運用の安定にもつながるでしょう。

具体的にどの商品がいいのか

私は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を購入しています。上記の条件を全て満たしており、また投資信託の世界においては王道中の王道商品です。信託報酬も0.05775%とありえないレベルでの激安です。この商品については今後記事を書くと思います。

資産の割合を決める

商品を選択した後は、その株式等を資産全体の何%持つのかを決めます。どのように決定すれば良いのか順番に説明します。

資産全体での理想の利回りを決定する

資産を守るという目的を達成するために必要だと思う利回りを決めます。まずは現時点で自分が理想とする資産の利回りを考えます。具体的には今後想定するインフレ率(1〜2%が妥当でしょうか)と同等で良いのかそれよりも高い利回りを求めるのか、人によって様々です。

決定した利回りになるように株式等で利回りの調整をする

仮にインフレにだけ負けないようにすればいいと考えるならば2%程度の利回りで十分でしょう。その場合は期待利回り8%程度の株式等を資産全体の25%になるように購入すればほぼ達成できます。

実際には目論見通りに計画は進まないことが予想されますので、その時々で資産割合を調整していくことをお勧めします。

自身の感情を無視しない

とはいえ、株式等を扱うときに合理的な判断をいつもできるとは限りません。特に暴落中は精神的に相当なストレスがかかります。焦りも出る中で正しい判断をし続けるのは難しいものです。

その状況を加味して自分は仮に保有している株式等が50%暴落しても枕を高くして眠ることができるか、ということを想像してください。その想像で眠れそうにない、耐えられないならば株式の割合を下げた方が良いでしょう。

人によってリスクを許容できる幅は様々です。当人の性格だけでなく、資産額の多寡、年齢、家族構成等でも許容度は変動します。自身のリスク許容度を正しく認識しておきましょう。

まとめ

株はとても怖いものです。その認識は常に持ち続ける必要があります。その恐怖を忘れる、または無視すると人はとんでもないリスクを自覚なく背負う可能性があります。

逆に株を恐れすぎて現金だけで備えることも、インフレが進むこれからの世界ではリスクとリターンが釣り合わずバランスが悪くなります。

株を正しく恐れてください。そのうえで株式または投資信託を小さく始めることを強く推奨します。株式という熱湯風呂に慣れるために少しずつ足を入れていってください。そして自分にとって心地よい温度を見つけてください。

コメント