簿記学習日記62 リース取引のメリット、デメリットを考察

簿記2級
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こんにちは、ラディです!

本日は商業簿記です。今回からリース取引を学習します。

学習日 時間

9月25日 1時間

使用した教材

テキスト 講義動画 

学習内容

商業簿記 リース取引の概要 リース取引の分類と処理方法

リース取引の概要

特定の物件を所有者たる貸し手が当該物件の借り手に対し、合意された期間(リース期間)にわたりこれを使用収益する権利を与え、借り手は合意された使用料(リース料)を貸し手に払う取引のこと。

リース取引の前には、通常リース会社(貸し手)はリース取引をするための物件をあらかじめ購入する必要がある。

リース先のために特別に物品を用意する場合においては、貸し手側が不利にならないような制約を借り手側に求めることが一般的である。

リース取引の分類と処理方法

ファイナンス・リース取引とオペレーティング・リース取引の2つに大別される。

ファイナンス・リース取引と処理方法

解約不能(ノン・キャンセラブル)かつフルペイアウト(耐用年数いっぱいまで使い倒すというニュアンス)のリース取引のこと。

概要で触れたが、貸し手側は借り手のために物件を買い付けてくるため、使用価値がなくなる耐用年数いっぱいまでその物件をきっちり使ってもらわないと、場合によっては貸し手側が損失を被ることになる。

あらかじめ上記の縛りをいれておくことでどのような状況となったとしても貸し手に不利にならないよう設定してある。

解約不能かつフルペイアウトの性質を持つこの取引は、実質ローン購入とほぼ変わらないため、会計上の処理では過去に学習した割賦(かっぷ)購入に準じた処理を行っていく。

割賦購入に準じた会計処理となれば、物品の購入にかかる支払いが長期間に及ぶことから、利子相当分の金額を算出する必要がある。その方法は一括で購入した場合の見積額と実際に必要となる金額との差額で求められる。

利子を分けずまとめる方法(利子込み法)と利子を分けて表示する方法(利子抜き法)の2種類の会計処理があり、利子抜き法では上記利子相当分の金額をリース資産から切り離して処理をしていくことになる。

オペレーティング・リース取引と処理方法

ファイナンス・リース取引以外のリース取引。解約不能かつフルペイアウトの性質を持たないため、契約縛りはその分緩く設定できる。

割賦購入と同じとは言えないため、通常の賃貸借取引にかかる方法に準じて会計処理を行う。

利息や所有権などのことは全く気にする必要がないため、単純に費用のリース料として計上する。

理解度自己評価

今回の学習はファイナンス・リースの利子抜き法が理解できるかどうかが重要。

特に問題文で与えられている見積現金購入価格と年額リース料、リース期間から実質的な利息相当額を見出した上で支払い利息勘定で計上をするあたりは、リース取引を知らないと絶対に解くことができないものとなっている。

講師の方より出題パターンはある程度決まっているとのことだったので、その型をしっかりと頭に入れておきたい。次回の問題演習で確認していく。

感想

リース取引は話を聞けば聞くほど借り手に不利な契約になっているように思いました。解約不能かつフルペイアウトの条件で実質購入にも関わらず、購入したときほどの自由は与えられていないところに闇を感じました。

ですが、リース取引って割と一般的ですよね。会社でも普通に車のリース契約していませんか?

私が思うリース取引の最大のセールスメリットは借り手の「面倒くさい」を解消していること、です。

管理、維持の手間を省き、さらに定額にすることでコスト面についても「これ楽だしまあいいか」と顧客にあまり深く考えさせない工夫が凝らされています。

リースの見積もりも、本来ならば一括購入やローン契約で比較すべきだと思いますが、担当者は管理者は面倒くさいことをしたくないため?に、リース会社同士で見積もりを取っています。(これはうちの会社特有かもしれませんが)

リース会社だけで比較するのはあまり本質的ではありませんよね?

リース取引は面倒くさい管理、維持業務を肩代わりし、料金も定額というわかりやすさで人気のモデルとなっています。

しかし、実態は通常のローン契約とは違い所有権がなく、また使用上の縛りが厳しく、管理、維持費分をしっかりと割増している贅沢な契約ともいえます。

管理、維持を主目的に置くならば良い契約なのかもしれませんね。契約内容の不利益な部分を理解したうえで、なお面倒事をお金で解決すると割り切るのならばむしろOKなのかなと考えます。

ですが、契約内容を読み込まず、契約の見た目の楽さやお得そうな雰囲気で契約するのは危険ですよね。

リース取引だけでなくその他の契約でも同じことが言えます。お金の知識を知らないだけで損をしてしまうことが往々にしてあります。

良いものと悪いものをしっかりと見極められるようになりたいものです。そのためにも簿記を通じてお金への理解を深めていきます。

それでは今日はここまでです!ではまた!

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