こんにちは、ラディです。
先日友人と話しているときに、ある個別株が暴騰している話題がありました。
どうも友人はその株を所有しているとのことで、いつ売却しようか悩んでいるようでした。
3年前に購入し、なんと約8倍になったそうです。(すごい・・)
私は4年前から株・投資信託を保有していますが、長期保有を基本戦略としておりますので、短期での売買益を狙うのは考えたことがありませんでした。
ですので、あまり役に立つ情報を友人に伝えることができませんでした。
結局友人の結論としては、行けるとこまで行ってみて暴落しそうになったらそのとき考えるわーとのこと。
ん、その考え方は危なくない?と心の中では思ったのですが、その個別株について浅い理解しかなかったため、何も言えずその場はお開きとなりました。
モヤモヤっとした気持ちが残ってしまったので、今回はもし私が個別株を保有していたら売り時をどうするかを考えます。
結論、私ならば
- ゴールとなる金額、損切りラインを明確に決め、感情を乗せず機械的に取引をする。
- 売却し、得たお金を分散再投資する。
です。
念を押しますが、あくまで私ならこうするというだけです。各々の事情やリスクをどれだけ持つことができるかで結論は変わります。
これからお伝えしたいのは、個別株の売り時に関する考え方をいくつか紹介したうえで、ゴールとなるプランについても提案していきます。
なお友人からすると、株取引はどこまでいっても自己責任であることをしっかりと理解しているので、余計なお世話であることは認識しております!ゴメンね!
・・では始めます!
ゴールの設定は必要
まず経緯と現状についての詳細を一覧にします。
- 3年前に株を購入。
- 2022年に60%程度の暴落を経験したが売らずに耐えた。
- その結果、現在株価が購入時の8倍に成長。恩恵をフルに受けている。
- 現状の方針:行けるところまでいく、暴落しそうになったら再度方針を考え直す。
- 大暴落がきて半値になっても、購入時より4倍だから諦めがつくと言っていた。
この状況に対して私の意見を述べます。
リスクの認識
どうしても感情の面が入りこんできているという印象です。半値になっても購入時よりは4倍だから、あるいは一度耐え抜いている実績があるところが複雑にしているように見えます。
この点についてはこれまでの過去・経緯については切り離し、現状を正しく認識することが大切ではないかと考えます。
つまり現在の価値をスタート地点にして、今後どうしていくかということを考えるということです。
どのように稼いだかで、お金の価値は変わりません。
コツコツと汗水流して働いて貯めても、今回のように株で儲けたとしてもです。
半値になるような大暴落は過去にどのような経緯があろうと痛いものは痛い、ということです。その痛みを誤魔化してはいけないと私は考えます。
いつのまにか攻めてしまっている
個別株を買った当時は、仮に失ってもいい金額で開始したようです。生活資金を確保したうえで、ということなので賢明ですよね。
しかし現在の価値は購入時の8倍です。資産全体に占める割合が相当に高まっているのではないでしょうか。
元々でも超ハイリスクハイリターンなのに、知らず知らずのうちに攻めすぎてしまっているという印象を受けます。
その認識がないままだと、暴落時にショックを受ける度合いが大きくなりそうです。
未来は誰にもわからない
暴落しそうという状況は、現在では認識することができません。その状況は未来になって初めて観測できるものです。
ましてや暴落しそうと考えてしまうような相場であるときに果たして合理的かつ冷静な判断ができるでしょうか?かなり困難だと私は思います。
また、行けるところまでいく、も同様です。特に個別株は暴落後に再浮上しないケースも日常茶飯事です。
明確なゴールを
以上の理由からゴールは明確にしておく必要があります。
特に含み益を狙う個別株は長期で保有するのが非常に難しいです。なぜならば株価の乱高下が激しすぎるためです。短期目線での取り組みが重要です。
次は具体的なゴールプランについて紹介していきます。
具体的なゴールプラン
ここからは具体的なプランを紹介していきます。
今すぐ売却する
もう十分稼いだと心の底から思えたあなた。
おめでとうございます!あなたの株取引は成功しました!自信を持って売却してください。
売却後はしばらくの間、日常に物足りなさを感じるかもしれませんね。しかしその思考はややもするとギャンブラーの思考かも。
株取引を始めた当初の目標に立ち帰って、やりたいことに集中するのが良いのではないでしょうか。
まだ稼ぎたい
次は目標に到達していない、またはまだまだ稼ぎたいけど引き続き個別株を続けていていいのかとお悩みのあなたへの提案です。
それは
- 目標額の設定
- 資産の分散
です。
目標額の設定
明確な目標額は必須です。重要なことは、なぜその金額なのかという理由を自身の中で深掘りしておくことです。
住宅ローンの返済、教育資金、老後の備え等、個人によって様々ですが、目標額を達成したら売却で良いと考えます。
また暴落も十分に考えられます。損切りラインを決めておくことも重要でしょう。
また、このような目標額、損切りラインの設定は平時に考えておくことをお勧めします。
リスクを分散する
今回のケースは個別株が100%の集中投資の状況です。
自身の状況、リスクをどれだけ取れるかをよく考えたうえで、以下の資産を組み合わせて分散していきます。
リスクの高いものから順に資産とその特性を紹介します。
- 個別株投資:超ハイリスクハイリターン
- 高配当株投資:株そのものの値上がり益でなく、配当金を安定して受け取るための投資。
- インデックス投資:銘柄の分散が効いている。個別株よりは株価の乱高下が小さい。
- 債券投資:債権から出る利息が読みやすい。安定感はあるがその分リターンは小さい。
- 現金:一番リスクは低く短期ならば価値が下がりにくい。長期はインフレリスクあり。
考えた結果、リスクを最大限取れる、というのならば個別株投資を続行することになります。
反対にリスクをできるだけ下げていきたいのならば債券、現金が主体の構成になるでしょう。
まとめ リスクを正しく理解することが大事
最後にお伝えしたいことは、個別株取引のリスクを正しく理解できているかということです。
正しく理解したうえでリスクを負うという選択をするならば暴落したとしてもある程度は納得できるでしょう。
問題となるのはリスクを正しく理解しないまま、リスクを負うということです。
つまりそれは、最悪を想定できていないということです。
客観的に見た時に、今回のケースは金額が大きくなりすぎているため、どこかで感覚が麻痺していないかと考えてしまいました。
私がこの状況ならばストレスが大きく、枕を高くして眠ることができません。小心者だなぁと自分でも思います。
友人の胆力に感心しつつ、どこか心配をしてしまいます。
完全にお節介なので私からは伝えるつもりはありませんが、もし相談を受けることがあるならば今回考えたことを話せればと思っています。
皆様もリスクを正しく理解したうえで、資産形成を進めていってくださいね。ではまた!
コメント